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コーチと競技力

TRACの大西です。
さて、タイトルにある通り「コーチ」と「競技力」について少し自分なりの考えをお伝えしていきたいとも思います。

どの世界にも上には上がいますが、特段スポーツではその序列が明確にあり、誰がどのくらい凄いのか?数字と実績で如実に現れる世界です。その明白さがより多くの人を熱狂させ、感動を産み出すものになっていると思います。

そんなスポーツの世界ですが、こんな言葉を耳にすることがあります。

「名選手名コーチにあらず」

現役時代に輝かしい実績を持った選手が、コーチングの世界に飛び込んだからと言って必ずしも成功が保証されるわけではないという戒めのような言葉になります。
果たして本当にそうなのでしょうか?名選手であることはコーチングにおいてどんな影響があるのでしょうか?あるいは、名選手になれなかったコーチの皮肉でしょうか?皆さんはどうお考えになりますか?

少し私の話をさせて下さい。
私は現在かけっこ、陸上競技のコーチングを専門にしてはや10数年が経ちます。よくもここまでやっているなと思うこともしばしばありますが。(苦笑)小学生の頃は運動会のリレーの選手どころか、女の子にも勝てませんでした。それでも運動や走ることは好きでした。同級生の運動神経抜群の子たちは皆足が速かったので(かつモテていた)、足が速くなれば自分の運動がうまくなるのかも?と思い中学では陸上部に入部しました。ちょうど成長期も重なり、少しずつ記録も伸び、県大会の入賞まであと一歩というところまで行けました。顧問の先生も忙しい方だったので、部の練習自体は自主性に任せられることが多く、図書室に通い詰め、専門書を読み込み、実践するというトライ&エラーを繰り返すことができる陸上競技の魅力に取り憑かれました。
そんな魅力に取り憑かれながらも、高校でも陸上競技に明け暮れ、時間さえあればインターネットで陸上競技のことを検索していました。その熱心さとは裏腹に競技の成績は泣かずとばずで、大した実績を高校時代に上げることはありませんでした。ちょうど私が高校3年生の時に地元千葉でのインターハイが開催され、連日通いつめ、同じ高校生なのか?と目を丸くして見ていたことを今でも鮮明覚えています。

大した実績もなかったのですが、運よく中3の夏から熱望していた陸上競技の名門校の順天堂大学に入学することができました。当時、テレビ放映されていたインターハイを見て一際目立つ選手がいました。北京五輪400mリレーで日本史上初のメダルを獲得した高平慎士さんです。この人がいるところに行きたいと誓った中3の念願が叶いました。

日本有数の陸上の名門校に入学しましたが、全国津々浦々から名だたる選手たちが集う大学でした。雑誌やテレビで見た選手たちが生で動いていると感動したことは今でも忘れません。選手としては3流、4流レベルではありましたが、多くの先輩、同級生、後輩が同じ陸上好きな奴として競技レベル関係なく様々な話をしてくれました。その中には、先述の高平さんをはじめ、代表クラスの選手も時には輪に入ってくれ貴重な体験談を話してくれました。その会話を少しでも理解したいと思い、論文や専門書を読み込み、学びを深めて行きました。中高の友人もかけがえの無い友人のですが、大学は寮生活でもあったので、朝から晩まで陸上が大好きな仲間と昼夜問わず話を続けることができた環境でした。


すみません。少し自分の話が長くなってしまいました。つい当時を思い出して、筆が進んでしまいました。 話を戻したいと思います。


「コーチに競技力は必要か?」

私がいうとやっかみにもなるかもしれませんが、「“絶対”ではない。」と考えています。なぜそう考えるのかをお話したいと思います。
一つ目ですが、「“絶対”ではない」ということであって、もちろん競技のキャリア素晴らしいことは大きなアドバンテージになると思います。選手が知らない世界を知っていることは選手を育成する上で、競技で勝ち抜く上で、コーチの実体験は心強いものです。私自身が持ち合わせていないこの武器をもつコーチを見て、いつも羨ましく思います。あの世界を知っている。あの空気を知っている。これは誰もが手に入れられるものではありません。現在の名門校と呼ばれる大学や実業団チームでは、日の丸クラスのキャリアを持つ方々がコーチとして活躍されています。主観にはなりますが、中高で指導に当たられるコーチも日の丸クラスの方が増えてきたなと感じています。選手が知らない世界を伝えられることは非常に大きなアドバンテージだと思います。

二つ目ですが、「キャリア≠学ぶこと」だと考えています。
一つ目に付随してですが、競技キャリアがあることが「大きなアドバンテージ」と表現をしました。それは、素晴らしいキャリアを持つ方々もコーチとして苦悩しているからに他なりません。現役引退後、すぐであれば現役時代を知る選手たちが話を聞いてくれます。しかし、それも3−4年経つと徐々に記憶からなくなり“選手ではなく指導者“として評価を受けるようになります。選手とは違った能力を高める必要があると思います。そして、そのコーチに必要な能力を高めようとしている姿を、キャリアを理由に無きものにすることは違うと考えています。選手時代に培った感性や経験をベースに押し上げてくれるものであると考えています。

最後に、私たちは「9秒57の世界を知らない」ということです。
現在の男子100mの世界記録はウサイン・ボルト選手が記録した9秒58です。2009年に記録されて以来、15年以上近づくことさえできない水準のものです。ですが、ボルト選手も少々大きいですが、骨や筋肉の数は私たちと同じの人間です。この記録より先の記録は全人類が知らない世界です。世界記録を目の前にしたら、コーチングのキャリアも、選手のキャリアも横並びの「誰も知らない世界」となります。
スケールの大きな話かもしれませんが、自分のないものを卑下してネガティブになるのならば、世界記録を目の前にしたら皆何かが足りない存在です。互い違いに手と足を出して走っていますが、9秒57を同則の手足が出るナンバのような走りで達成すれば世界中で同則の手足を出す走りが正解とされるはずです。

長くなってはしまいましたが、結論から言えば大きな視点たてば何かが足りない状態であり、その足りない“何か”を埋めるために研究と実践が行われているのがスポーツのコーチングの世界だと思います。
競技力があることはまちがいなくアドバンテージであり、誰もが努力でどうにかなるものでもないのも確かです。しかし、失礼を承知でいうとすれば 英語の論文を読むことが得意。物理が得意。コミュニケーションが得意。これらも同じくアドバンテージになると思います。
冒頭の「名選手、名コーチにあらず」とは文字通りの意味ではなく、役割として、能力として選手とは異なるものが必要となるから研鑽せよ。という先人の言葉ではないのかなと考えて、結びとします。

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